点眼のさし方

この項目は院長による、一般的な患者さんに対する見解をしめしたものです。個別の患者さんについては、それぞれの事情であてはまらないことがあります。主治医の指示に従っていただけるようお願いいたします。ご質問については受診時に院長にお尋ねください。

いくつか目薬をもらいました。順番はあるのでしょうか?

順番を考えなくてよい目薬と、後でさした方がよい目薬があります。眼軟膏は例外なく最後にいれます。

先に必要な目薬を全部済ませてから、最後に眼軟膏を使用してください。

眼軟膏は油の成分による膜ができますので、その上から目薬をつかっても、十分な作用が得られないおそれがあります。

後でさした方がよい目薬についてです。

目薬のうち、粘り気のある薬は最後に点眼します。エイゾプト、アゾルガ、チモプトールXEなどです。これらは目の表面に取り付くことで、徐々に薬効成分が放出されることで長時間効果を見込む薬です。したがって最後に点眼します。

他、フルメトロンは懸濁液(濁っています)で、薬効成分として効果がでるのに少し時間がかかるため、後に点眼します。

まとめます。

上記に特に触れられていない目薬

フルメトロン

粘り気のある目薬(エイゾプトなど)

眼軟膏

次の目薬をさすのに、どのくらい間をあければよいのでしょうか?

約5分といわれています。ただし、患者さんにアンケートをとるともう少し短い方もいらっしゃいます。

2,3滴さしたほうが、よく効くのでしょうか?

いいえ、1滴だけでよいです。余計に点眼した分は流れてしまうとされています。点眼は眼球と下まぶたの間に溜まる分だけが作用するという考えがあります。中年の方で容量はちょうど1滴分(60-70ul) しかありません。緑内障の薬などはけして安いものではないので、1滴だけ上手に、忘れずに点眼してください。

こどもが嫌がって目薬をささせてくれません。無理にさしてみましたが目に入っているか分かりません。

嫌がり方は子どもによるのですが、どうしても目薬が苦手な子もいます。特に0歳から3歳ぐらいまでの子どもがとても嫌がって泣いてしまうと、眼科関係者でないかぎり点眼することは非常に難しい場合があります。

こどもの目薬については、なんとかしてどうしても点眼しないといけない場合と、症状のおさまるのが遅くはなりますが点眼できなくても自然治癒の可能性が圧倒的に高い場合があります。当院では、こどもに目薬を処方するときに、お子さんはどちらの場合なのか、保護者の方に必ずお話しています。

目薬は1滴入れば効きますから、何滴も入れる必要はありません。

点眼すると白目やまぶたが真っ赤になり、痛いです。アレルギーでしょうか。

緑内障の薬以外であれば、すぐに中止して主治医を受診してください。緑内障の薬であれば中止せずにすぐに主治医を受診してください。

点眼薬には薬効成分のほかに防腐剤や薬を安定させる成分が入っていて、多くの薬で共通している物質があります。防腐剤に対してのアレルギーが疑われる場合、防腐剤なしの目薬に切り替えます。

目の治療をすすめながら、アレルギーがでない目薬の組み合わせをさがすことは難渋する場合がありますが、けしてあきらめず、一緒に頑張っていきましょう。

緑内障なので飲めない薬が多い? 内科の内視鏡検査ができない?

最近相談が多いのが、内科などで処方されている薬について、緑内障の方は注意して内服しないといけないとされているがどうしたらよいのか、というご質問です。消化管の内視鏡検査のときに使う薬についても、同様の警告がなされています。ほとんどは緑内障の方からされる質問なのですが、たまに緑内障の診断を受けたことがない方からの場合もあります。

これについては、ご自身の診察および検査をしないと、何ともいえません。

質問にかかわる内服薬のほとんどが、閉塞隅角緑内障または狭隅角の方に対して、眼圧上昇や緑内障発作を誘発する危険性をもとに、上記の警告がなされています。

緑内障はいろいろな原因で目と脳を結ぶ神経が減っていく病気です。閉塞隅角緑内障の他に、開放隅角緑内障や落屑緑内障など、いろいろな緑内障があり、質問にかかわる内服薬の影響を受けない緑内障の患者さんの方が多いです。

また、閉塞隅角緑内障の患者さん、狭隅角の方をとっても、眼圧上昇や緑内障発作の危険性が極めて高い方から注意が必要なレベルの方まで、個人差が非常に大きいです。

なお両眼とも白内障手術をおえて人工レンズに置換されている方は緑内障発作の危険はないと考えます。しかし、別の手術を受けているにもかかわらず、ご本人は白内障手術を受けたことがある、と勘違いしていらっしゃった患者さんが以前おいでになりました。

したがって、主治医に直接相談されることをお勧めいたします。

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