アンメットメディカルニーズと加齢黄斑変性

治療に対する満足度が不十分な病気の代表です

加齢黄斑変性に罹られた患者さんの多くが悩むのが、治療をしているにも関わらず、見え方がだんだん悪くなっていくことです。下記の図は、からだのいろいろな病気について、患者さんがどの程度治療に満足されているのかを横軸、また薬剤がどの程度病気に効いているのかを縦軸にとったものです。加齢黄斑変性は残念ながら、満足度も効果も不十分な病気の代表になっています。

今後よりよい治療が実現することを期待する一方、現状ではどう考えたらよいのでしょうか。

いまから15年前を考えると、治療といえば、網膜光凝固術、新生血管抜去術、網膜回転術、温熱療法といった、侵襲が大きかったり効果が安定しないものがほとんどでした。当時の診療と比較すると、アイリーア、ルセンティスといった抗VEGF薬は驚くほど効果がある薬剤であると思います。患者さんからはいつも注射をしなくていけなくて気が滅入る、と伺うこともあります、まったく自然なお気持ちと思います。iPS細胞をもちいた加齢黄斑変性に対する治療が普及することはニュースとして期待することにして、まず実施可能な目の前の診療に前向きに一緒に取り組んでいければと思います。

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出展 医薬産業政策研究所 政策研ニュース No.45 より